らくらくCVTは、従来の銅導体CVケーブルと同等の性能を持たせるため、下記に示す規格に基づき設計し製造しています。
主たる準拠規格はJCS 4348となりますが、導体以外の材料の特性、完成品の試験方法は JIS C3605「600Vポリエチレンケーブル」の規格内容に準拠しています。JIS C3605は銅導体製品のみが規定されており、アルミ導体に関する規定はありません。
規格No | 準拠規格名 | 適用範囲 |
---|---|---|
JIS C3605 | 600Vポリエチレンケーブル | 600V 銅導体CVケーブル |
JCS 4348 | 600V アルミ導体架橋ポリエチレンケーブル | 600V アルミ導体CVケーブル |
30~50%の軽量化実現により、搬入作業・布設作業時の負担が軽減し、安全性も向上します。
絶縁剥ぎ取りに必要な力は銅と比べて1/2(常温時)、低温環境でも変わらない口剥ぎ性です。
今までの1/3の力でケーブルを扱えるため、取り回しやすさが格段に向上しています。
銅導体ケーブル(600V CVT) | アルミ導体ケーブル(600V AL-CVT) | ||||||
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公称 | ケーブル | 概算質量 | ※許容電流 | 公称 | ケーブル | 概算質量 | ※許容電流 |
断面積 | 外径 | 気中暗渠 | 断面積 | 外径 | 気中暗渠 | ||
m㎡ | 約mm | kg/km | A | m㎡ | 約mm | kg/km | A |
22 | 24 | 880 | 110 | 38 | 28 | 665 | 120 |
38 | 28 | 1380 | 155 | 60 | 33 | 960 | 160 |
60 | 33 | 2100 | 210 | 100 | 41 | 1480 | 225 |
100 | 41 | 3380 | 290 | 150 | 47 | 2020 | 295 |
150 | 47 | 4860 | 380 | 200 | 55 | 2700 | 365 |
250 | 60 | 3250 | 420 | ||||
200 | 55 | 6510 | 465 | 325 | 66 | 4050 | 500 |
250 | 60 | 7990 | 535 | 400 | 72 | 4840 | 575 |
※JCS 0168-2:2016準拠(1回線の場合、基底温度40℃、導体最高許容温度90℃) |
通電容量を合わせるために、銅導体ケーブルより1サイズ大きいサイズを選定してください。
①ケーブル皮剥ぎ ⇒ ②導体ブラッシング ⇒ ③端子挿入 ⇒ ④端子圧縮接続 ⇒ ⑤圧縮完了 ⇒ ⑥防水処理(自己融着テープ巻) ⇒ ⑦端子台への配線 ⇒ ⑧作業完了
アルミケーブル特有の端末処理作業②③⑥
②正常な電気性能確保:導体表面の酸化被膜を除去するため、ワイヤーブラシ等でブラッシング作業が必要です。
③電食防止:端子内部への水分の侵入を防ぐため、導体へのコンパウンド塗布が必要です(※電子には、予めコンパウンドが充填されています)。
⑥電食防止:導体及び端子内部への水分の侵入を防ぐため、自己粘着テーブ巻き処理が必要です。
アルミケーブルには、アルミ専用端子が必要です。
アルミ導体には、銅導体用端子などの汎用部品を使うことはできません。
誤って使用した場合は、発熱する恐れがある為、必ずアルミケーブル専用端子を使用してください。
現在、アルミケーブル専用端子を開発中です。
具体的な作業方法等につきましては別途お問い合わせください。
通電容量を合わせるために、目安として銅導体ケーブルよりも1サイズおおきいサイズを選定してください。
アルミ導体の導電率は銅導体の約60%なので、銅導体ケーブルと通電容量を合わせるには、アルミ導体ケーブルのサイズは、導体ケーブルよりも1サイズ大きいサイズを選定してください。
※サイズアップが必要でないケースもありますので、必要な電流に対して許容電流を確認して選定してください
※銅導体ケーブル150mm2以上は2サイズ大きいサイズを選定
ケーブルを引き込む際の張力は39N(4kgf/mm2)×導体公称断面積を超えないようにご注意ください。
アルミ導体ケーブルの許容張力は、銅導体ケーブルの69N(7kgf/mm2)×導体公称断面よりも小さくなっています。
同導体ケーブルの許容張力と間違えないようにしてください。
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