1.フレキシブルフラットケーブルとは

電子機器製品、家電製品には、多くの配線材(電線)が使用されています。配線材は、機器の中で信号や電力を供給するための重要な部品であり、人体にたとえると血管や神経に匹敵する役割を果たしています。近年、各種機器は小型化、高密度化、高性能化、軽量化等が求められ、配線材にも同様の機能が求められてきました。そのような環境の中、従来の電線のイメージを払拭した、画期的な配線材、フレキシブルフラットケーブルが誕生いたしました。フレキシブルフラットケーブルは、略してFFC(Flexible Flat Cable)という呼び方をされていますが、これは最近言われだした言葉で、以前はカード電線、テープ電線、と呼ばれていました。

1.フレキシブルフラットケーブル(FFC)とは
2.どこに使われているのか
3.フレキシブル基盤(FPC)との違い

フレキシブルフラットケーブル(FFC)とは

 元来電線は丸いものであり、機器の外部で使用するには問題はなかったのですが、機器の小型化に伴い実装スペースがない等の問題がありました。構造を丸型から平型に変え、その厚みを大幅に薄くすることにより、FFCが誕生しました。同程度の電流を流す電線とFFCとの厚みを比較すると、図1.1のように3〜5倍程度の差があります。  また、図1.2のように幅方向に導体を平行に並べた構造になっているので容易に多芯化できるのも大きな特徴です。

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図1.1 丸型電線とFFCの厚み比較
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図1.2 FFCの多芯構造

どこに使われているのか

 FFCは家庭にある家電製品のほとんどに使用されています。液晶TV、DVDレコーダから、石油ファンヒーターや電子炊飯ジャーまであらゆるものに使用されています。代表的なFFCの写真を下記のように示します。機器の小型化、高密度化が進む中、薄く実装スペースをとらない配線材は非常に有用です。 また、多芯数を一括で接続できる、価格が安い等のメリットもFFCが使われる理由といえます。



フレキシブル基盤(FPC)との違い

FFCと同様に薄型の配線材として、フレキシブル基盤(フレキシブルプリントサーキット、以降FPCと呼ぶ)があります。FFCが電気を流すための導体を平行に並べた配線材であるのに対し、FPCはエッチングという回路形成方式で、さらに多層化、部品の実装、超高密度化等FFCでは実現できない技術開発が進められています。

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